文献上は11世紀ごろに「足袋」の記載が見られるが、
現在の足袋と同様の物であるかは不明で、
発音も「足袋(たび)」と呼ばれていたのかは分からない。
足袋の明確な起源は分かっていないが、
平安時代の貴族が履いていた下沓(しとうず)と呼ばれる靴下か、当時の猟師が履いていたとされる皮製の靴下が足袋の源流であると考えられている。
初期の足袋は足首部分に紐が縫い付けてあり、紐を結ぶことで脱げ落ちないように留めていた。
足袋は、1657年に起きた振袖火事によって皮が品不足となり高騰したことから、木綿製の足袋が急速に普及していったと言われている。
木綿製足袋の普及と同時に、紐止め式からボタン止め式へと足袋を留める方式も変化していった。
現在の足袋は「こはぜ」(甲馳、牙籤、甲鉤、骨板)と呼ばれる金属製の金具(ホック)を「受け糸」(または掛け糸)と呼ばれる糸のループに引っ掛けて留めるようになっているが、この方式は江戸後期から明治前期にかけて普及したものである。
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